presse de paris par AYUMI H AS E photograph パリ通信 N°_02 le printemps approche パリの春

パリからパリジャンがいなくなる夏

フランス人が年に5週間のバカンスを取るのは有名な話。夏はパリジャンがみんな出かけてしまうので、街は閑散としています。そんな夏のパリが意外と好きで、あえてパリに残ってのんびり過ごすのも贅沢だなぁと私は思います。この日は普段は歩かないセーヌ川近辺を散策。住んでいてもまだまだ知らないことが沢山あるのだと気づきます。

夏至の日の音楽祭

Fête de la musiqueは、毎年夏至の日にパリで行われる音楽祭。夜通し街中の至るところで様々なミュージシャンがそれぞれの音楽を奏でます。好きなアーティスト目当てに聴きに行くもよし、気ままに道端のアーティストに耳を傾けるもよし、子どもも大人もみんなで盛り上がれるイベントです。2歳の息子も興味津々でミュージシャンに接近!

ヴァンセンヌの森にて

この日は真夏日。暑くても日本のように湿度が高くないため、カラッとしています。フランス人にとって日焼けは良い夏を過ごした勲章で、バカンス明けの自慢の一つ。小麦色の肌を目指して、ほぼ裸で寝そべっている人も。日本人の私からしたらびっくりして目が点になります。 逆にフランス人の友人は日傘をさす日本人を見て驚いたそうです。

アフリカン生地の小物が
流行中

フランスはアフリカ出身者が多いのですが、夏になると皆さん急にアフリカンな服を着だします。最近はこのアフリカン生地で作られたクッションやバッグなどの小物が流行っています。この日は、アートイベントで友達のキルト作家さんがスタンドを出すというので応援に。Popenguineというブランドで、セネガル出身の彼が現地で布を買い集め、全て手作りしています。

テラスでアペリティフ

アペリティフといってディナー前の1杯を楽しむ文化があるフランス。夏の夕方ともなれば、カフェのテラスはどこも満席です。この季節、暗くなるのが22時過ぎというほど日が長く、みんなお酒を飲み、おしゃべりをしながら日が落ちるまでの時間をゆったり過ごします。話に花が咲いて夕ご飯を取らないまま、あっという間に夜が更けてしまうことも。

暑い日には冷たいスープ

暑くて食欲なんてない!という日に我が家で登場するのは「ガスパチョ」です。本来はスペイン料理の、トマトベースの冷製野菜スープ。これにバゲット(フランスパン)を浸して食べたり、子ども用にはショートパスタを入れたりすれば、立派な一品で栄養もしっかり取れます。ボトルに入ったガスパチョもスーパーで売っています。

パリから1時間以内で
ビーチへ

パリという街は、内陸にあるため一番近い海辺でも車で最低2時間。そこまで遠出する気力がないというときはパリ郊外のトルシーという町にあるこの場所へ。有料で入る広大なレジャー公園です。人口の砂浜ではありますが「ビーチに行った気分」にはなれます!その他ボートを漕いだり、ポニーに乗れたり、子どもと遊ぶには最高のスポットです。

長谷 鮎美
Ayumi HASE

仙台市生まれ。(株)資生堂でスタジオカメラマンとして勤務後、独立。2010年渡仏。パリを基点として雑誌広告、ウェディング撮影等、幅広く活動中。現在はフランス人の夫と2歳の息子とパリ・モンマルトルにて3人暮らし。ガーデニングと日曜大工が趣味。
www.ayumihase.com