presse de paris par AYUMI H AS E photograph パリ通信 N°_05 le printemps approche パリの冬

パリ午前10時

冬の朝、日の出の時間は日本よりもずっと遅い午前9時前。通勤・通学時間は真っ暗で、フランスに7年住んでいますが、まだこの感覚に慣れません。明るくなってくるのは大体10時を過ぎた頃。この日はエッフェル塔の近くにある美術館で朝から撮影があり、終わった頃にようやく朝日を浴びられました。エッフェル塔が綺麗に見られてなんだか得した気分。毎日こんな景色を家から眺められたら最高ですね。

アラブ世界研究所

この日も撮影で普段はなかなか来る機会のない「アラブ世界研究所」という美術館にやってきました。最上階のテラスから見えるのは、セーヌ川、そしてノートルダム寺院やバスティーユ方面。思いもよらずパリの大パノラマに出会いびっくり。寒い日でしたがテラスに長居してしまいました。観光で訪れる方にもおすすめの穴場スポットです。

ヨーロッパの中心?

パリはヨーロッパの中心にある街と言っても過言ではない、そう思わせるほど空を見上げるといつも飛行機が飛び交っています。飛行機雲が見える日には、青いキャンバスに定規で線を何本も引いたような空に。3歳の我が家の息子は、次から次へ線が引かれては消えていくのを見ているのが大好き。子供の心に戻って私も空を見上げています。

ヴォージュ広場で昼ごはん

とある日のお昼、マレ地区の中にあるヴォージュ広場の公園にやってきました。寒くても青空を満喫しないと!と言わんばかりに、多くの人が集まっていました。ヴォージュ広場はマレ地区のショップで働く店員さんから、昔からこの界隈に住んでいるお年寄りまで皆に愛されている憩いの場。公園の四方を取り囲む赤いレンガの建物も美しく歴史ある広場です。

冬といえば生牡蠣

フランスで冬に食べるものといえば、色々ありますが生牡蠣もその一つ。特にクリスマスや年始にみんなで集まる時に食べたりします。フランスでは殻付きの牡蠣を生で食べるのが一般的で火を通すことは殆どありません。この時期は町中のレストランやバーなどで路面に牡蠣の特設スタンドを出しています。こちらは魚屋さんの店先、みんな箱ごとどっさり買って行きます。

子供たちが夢中になる
ショーウィンドウ

ギャラリーラファイエット、プランタンといえばパリを代表する高級デパートですが、この時期にはショーウィンドーが子供達のものに!電車が走っていたり、からくり人形がいたり、完全にアート作品。たまにシュールなものもあったりして、大人が見ても十分楽しめます。ママのお買い物に付き合わされて疲れちゃった子供たちも大喜びです。

通りごとに違う
イルミネーション

冬になると、どこの通りでもこのようなイルミネーションを飾りだします。これはこの通りのお店の人たちがお金を出し合って、その通りを賑やかにするためにやっているようです。毎年違うものに変わるので楽しみにしています。ここは私の家の近所の18区にあるルピック通り。色々なイルミネーションがあるので冬のパリを散歩するときは注目してみてくださいね。

長谷 鮎美
Ayumi HASE

仙台市生まれ。(株)資生堂でスタジオカメラマンとして勤務後、独立。2010年渡仏。パリを基点として雑誌広告、ウェディング撮影等、幅広く活動中。現在はフランス人の夫、2人の息子たちとパリ・モンマルトルにて4人暮らし。ガーデニングと日曜大工が趣味。
www.ayumihase.com