MAISON SAJOUを訪ねて
quatre saisons idée : Kaori Inoue
  9月にキャトル・セゾンでは「パリのメルスリー」と題して小さな手芸用品店をイメージした商品が登場します。その中でも注目はフランスのSajou(サジョー)。Sajouの商品背景について、詳しく知っていただくために、1月の出張で本社Maison Sajouを訪問したときの様子をレポートします。まずはSajouの歴史から・・・
■MAISON SAJOU
1830年代、フランスを中心に活動したJacques-Simon SAJOU。 手芸にまつわる様々なアイテムを取扱い、女性の手仕事の発展に力を費やしました。そのこだわりのアイテムは女性達の間で人気を呼び、高い評価を得ました。そんなSajouですが1954年に閉鎖されてしまいます。プレタポルテの発展と手芸人口の減少が100年の歴史にピリオドを打ったのです。その後、Sajouのすばらしいメゾンを忘れることができず、彼のコレクターであり、何冊もの本の出版をしていたフレデリック・クレスタン=ビエにより、2005年Maison Sajouは復活しました。
   
ベルサイユ音楽院近くの閑静なところにひっそりとメゾンがあります エントランスで歓迎の心遣いに感動! リボンやボタンでいっぱいのボックスもオリジナル
ご案内下さったのはビエさんご本人。フランス製でクオリティーの高いアイテムにこだわり、愛してやまないSajouのコレクションを現代の人々に届けたいという思いから、一つ一つの商品を丁寧に説明して下さいました。今はオフィスと倉庫だけですが、今後は待望のショップを作る予定なのだとか。
メゾンはけして広くはありませんでしたが、こだわりのアイテムが所狭しと詰め込まれた空間に、お話しを伺いながらもソワソワ・・・
   
とてもチャーミングで優しいまなざしのビエさん 壁一面のコレクションは圧巻
    作品の在庫を持つメゾンとは別に、オフィスとして使っているスペースにもご案内頂きました。長く続く階段横にはコレクションの見本がずらり。じっくり眺めたかったのですが、お話をうかがっている間に夜も更けてきて、足早に上の階へ。まだ寒い時期に伺ったので暖かいミルクティーを入れて下さいました。マダムが昔コレクションしていたという当時のSajouアンティークを拝見しながらのティータイムはなんとも優雅で幸せな時間。
 

 
マリアージュピンは、新婦のベールを留めたり新郎のタイにさしたり 贈り物にもおすすめな刺繍キット 葵の刻印の糸切りナイフは19世紀Sajouの人気アイテムの復刻
   
職人仕上げによる切れ味バツグンの糸切りバサミは、昨年も人気の商品でした 当時の刺繍本をそのまま復刻した貴重なもの マチ針のヘッドがガラス製なところにこだわりを感じます
最後に・・・
Sajouとの出会いは2007年。手芸用品でフランス製の素敵なハサミがないかと探したことがきっかけでした。たくさんの方にお手伝い頂き、ようやく取り寄せたSajouの商品の素晴らしさに感動し、取扱いをお願いしました。今回は昨年のお礼を兼ねての訪問でしたが、キャトル・セゾンでの2度目の展開を前に、また新たなSajouの魅力をたくさん知ることができました。ここにもフランスを愛し、情熱を持って素晴らしい作品を継承する方がいるということに、安心と驚きと感動がありました。キャトル・セゾンも古き良きものを大切にしながら、驚きと新鮮さを皆様にお届けできるショップでありたいと思います。

※「パリのメルスリー」商品については「9月の新商品」でもご覧いただけます。
 
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