vol.10「旅先で見つけたもの−ロンドン編」
文:山本ゆりこprofil

かわいい建物と庭をながめながら

スピタルフィールズのケーキ屋さんも要チェック

手軽でおいしいブレックファースト・ハッシュ

英国らしいアンティークの掘り出し物がいっぱい

a. ヨーロッパの蚤の市[1]/ポートベロー・マーケット Portobello Market【photo】
Notting Hill Gate駅/Portobello road. W10/W11/土曜 8:30〜17:30頃OPEN
Notting Hill Gate駅を降りて、Portobello roadを歩いていくコースは、蚤の市好きなら必ず行くコースの1つでしょう。水色や朱などのきれいな色のペンキで塗られた建物が並ぶこの小道を、庭を観察しながら歩いて行くと、アンティークショップと人で埋め尽くされた通りに。ここは銀食器やデコラティブなアンティークが多いので、さらっと流して目的地へ。目的地はマーケットの中ほどにある料理書だけを揃えたブックショップ「BOOK FOR COOKS*」です。奥が小さいカフェスペースになっていて、食事やお茶ができるようになっています。メニューはその日のスープとワンプレートメニューのみ。そして、おいしそうなホームメイドのケーキが何種類か。ハート形をしたチョコレートケーキの上に、とろりとしたチョコクリームとフレッシュチェリーをのせたものや、いちごとホイップクリームのリングケーキなど、洋書の中から抜け出したようなケーキたちに目移りしてしまいます。

*ブック・フォー・クックス[BOOK FOR COOKS]
4 Blenheim Crescent. W11 1NN
9:30〜18:00 日曜休
 
b. ヨーロッパのマルシェ[2] /スピタルフィールズ・マーケット Spitalfields Market【photo】
Liverpool Street駅/Commercial street.E1(Folgate と Brushfield streetの間)/日曜 11:00〜15:00頃OPEN
屋根つきのグリーンのマーケットは、食料品だけでなく、最近では自分でデザインした洋服やかばん、雑貨を売るお店も増え、日本人がやっているお店も何件か見うけられました。私が訪れたときは、ちょうどWカップのイングランド対スウェーデン戦の真っ最中。市場の1/4のスペースに大スクリーンと椅子を並べ、イギリス人たちが半狂乱になって応援していたのですが、普段そのスペースにお店を出している人たちはどこへやら…とそちらのほうが心配になりました。マーケットの中ほどにあるケーキ屋さんには、バナナ&シナモンのケーキやキャロット&ミックススパイスケーキ、シトラスマフィンなど、アメリカンタイプのケーキが並んでいたので、ためしにバナナ&シナモンのケーキとモカケーキを買ってみました。食べてみると、見た目よりもずいぶん甘くなくてなかなかの味。あと、八百屋さんだったか、茶袋のデザインがかわいく、何枚ももらってきてしまいました。
ヨーロッパのマルシェ [1]
 

c. ヨーロッパの朝食[1]【photo】
イギリスに来ると朝食がとても楽しみです。どんなに小さなB&B(ベット&ブレックファースト=朝食つきホテル)でも、薄いトーストに紅茶かコーヒー、そしてベイクドビーンズやトマトのグリル、ベーコンなどを添えた温かい卵料理を出してくれるのですから。街中にも昔から、このちょっとチープでボリュームのある朝食が食べられる安い食堂兼コーヒーショップがあります。これらをGreasy Spoon(グレーシー・スプーン)とも呼ぶらしく、スプーンで脂がすくえるほど、脂っこい…という意味なのだそうです。紅茶やコーヒーもマグカップになみなみと入ってきます。今回はイギリス人イアン君のフラット(アパート)におじゃまし、お得意の朝食メニューを作ってもらいました。鍋1つで手際よくトッピングを作るイアン君。トーストしたブラウンブレッドにたっぷりとバターを塗って、あつあつのトッピングをのせ、コリアンダーを散らせば、ママ直伝ブレックファースト・ハッシュ*のできあがり !!

*ブレックファースト・ハッシュの作り方
<材料>
ブラウンブレッド(厚さ約2cmのもの)・・・・・・・・・1人分につき2枚
ベーコン、ソーセージ、マッシュルーム、トマトの水煮、ミックスハーブ(ドライ)
塩、こしょう、油、バター、コリアンダー(フレッシュ)

<作り方>
1. 鍋に油を入れ、油が熱くなったところにスライスしたマッシュルームを入れ炒める。
2. ぶつ切りにしたベーコン、ソーセージを加え、きつね色になるまで炒める。
3. トマトの水煮とミックスハーブを入れ、トマトをつぶしながら煮込んで水分を少し飛ばす。
4. その間、ブラウンブレッドはトーストしてバターを塗っておく。
5. 3の味をみて、塩、こしょうで味を調える。
6. 5を4のトーストの上にのせ、刻んだコリアンダーを散らす。

 
d. ヨーロッパの蚤の市[2]/バーモンジー・アンティーク・マーケット Bermondsey Antique Market 【photo】
London Bridge駅/Bermondsey square. SE1/金曜 5:00〜13:00頃OPEN
地下鉄の駅を出たらTooley streetを見つけ、通りの右側を注意深く歩いていくとBermondsey streetがあります。この通りに入り、まっすぐ(10分くらいでしょうか)行ったところがバーモンジー・スクエア。マーケットまでの道のり、コーヒーショップや雑貨屋さんがポツポツとあるので、目覚ましの散歩にはちょうどいいかもしれません。広場いっぱいに並んだ露店では、食器、銀製品、本、台所用品など、さまざまな種類のアンティークが売られています。食器も飲み口の薄い華奢なティーカップ、50年代のユニークなモチーフの砂糖入れなど、よーく探すと掘り出し物がちらほら。ティーカップはソーサーとケーキ皿と、ミルクピッチャーはシュガーポットとセットで売られているスタイルは、イギリスのマーケットならではの光景ではないでしょうか。金曜日の朝から、はりきって出かけたいロンドンの蚤の市の1つです。
 

※ブック[1]やスイーツ[1]のように、各ジャンルの後ろについた数字は今後、 同じジャンルでの紹介が[2]、[3]・・・と続く予定です。



Une lettre du lecteur 読者からのお便り

私はお菓子に興味があり、いつかはフランスでお菓子を学びたいと思っていますが、
特に日本で製菓学校に行ったわけでもなく、お菓子の知識があるわけでもありません。
フランスのリッツなどに入るためにはそれなりの技術や知識をつけていったほうがよいのでしょうか?
mizuki(神奈川県横浜市)

リッツやコルドン・ブルーは初心者からでも始められるような親切なシステムを
とっている学校ですが、両校とも教えてくれる先生はフランス人ですし、通訳は英語なので、
すべてを学びきるという点では、日本人はやや不利。
職人としての技術があれば、先生の言っていることがわからなくてもついていけますし、
フランス語ができれば、お菓子の技術や知識がさほどなくてもついていけると思います。
現在のmizukiさんのような方は、今のうちにお菓子の知識、たとえばフランス菓子には
どんなタイプのケーキ生地やクリームがあるのかや、それらの作り方(技術ではなく、
知識としての作り方です。もちろん自分である程度作れるようになっていればベストですが・・・)
などのフランス菓子の基礎知識を。
そして、フランス語の簡単な会話と製菓単語(材料名、果物の名前、器具の名前etc.)、
数字などを少しずつやっておくことをおすすめします。


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