vol.3 Espelette(エスペレット)
サン・パレからさらに車を走らせ、ついにピマン(赤トウガラシ)の村・エスペレットへ。
エスペレット村はどこを見渡しても、ピマン一色!白い壁に赤い屋根、赤い窓。窓からピマンをぶら下げた家ばかりです。絵本から出てきたような、まるでおとぎ話の世界。ワイン屋さんもホテルも郵便局もお肉屋さんも、みごとにすべてがまっ赤。
   
ホテルの外壁一面ピマン! ワインに合うピマンアイテムが見つかりそう
   
「バスクおじさん」と呼びたくなるベレー帽姿 町中がピマンへの、バスクへの愛にあふれています トウガラシまつりのポスター
  村に入って間もなく行ったところに、トウガラシを販売している大きなお店がありました。ためしに入ってみると、店員とおぼしき若い男性が、私達を迎えるなりご自慢のトウガラシについて熱く語りはじめました!ここは生産農家の方が直接出されている店で、彼はその農家の息子さんなのでした。彼に教わったピマンのことをここで少しご紹介します。  
ピマン直売店 モチーフ・色使い・タイポグラフィー、バスク要素が詰まった看板
エスペレット村のトウガラシは「ピマン デ スペレット」と呼ばれています。エスペレット村の原産地呼称統制法で認められたピマンしかピマン デスペレットと呼べません。そして、この名前を名乗れるのは現在10の村、87件の作り手のみ。     ピマンは飾りとしてお土産用に購入される方も多いそうですが、もちろん食材として使うことができます。紐に吊るすにも「最低20個は入れる」「形のきれいなものを使用」「大きさを揃える」などのきまりごとがあります。
伝統をきちんと守って大切に販売するという気持ちがここでも伝わってきました。
ピマンのことなら何でも聞いて!
  ピマン デスペレットには原産地の証明として、バスクカラーのAOCタグがしっかりと付いています。
生産農家の方々は、苗を購入して、そこからきちんと時間をかけて育てるそうです。ただしピマンの出来は天候に大きく左右されるため、毎年苦労をしているのだそうです。2007年は天候に恵まれず、40%しかでき上がらなかったとのことで、いま目の前にあるピマンは貴重なのだとわかりました。
 
ワインと同じように、AOCマークがあります 正真正銘のピマン デスペレット
    そんなこだわりのピマンを少し頂きました。
お味は・・・ドライトマトのような酸味とちょっとだけピリッとする感じ。日本のトウガラシのような辛味はなくて、お料理に深みをだすスパイスという感覚です。粉末タイプは半熟たまごの目玉焼きにパラリとかけるだけでおいしそう。ジュレタイプはチーズと一緒に食べると、まろやかでとてもおいしかったです。
粉末やジュレ状がビン詰めで売られています 羊のチーズによく合います
◆バスクの豆知識◆

バスクの旗 “イクリニャ”
エスペレットのピマンの赤や、広がる牧草地の緑など、風土と同じカラーをのせた国旗が“イクリニャ”。たしかにバスクの町を歩くと目に飛び込む色は、窓枠などに使われるレッドとグリーンです。

シンボルマーク “ラウブル”
通称「バスク十字」。まちのあちこちで見られるマークです。水・土・火・空気を表すなど様々な言い伝えがありますが、本当の由来は謎です。
   
おそるおそる食べたけれどおいしいキャンディー。ほんのりピリッとします。
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