vol.2 Saint Palais(サン・パレ)
  ビアリッツを後にして、サン・パレの町へ。今回の旅で一番の目的としていたバスクのリネンメーカーONA-TISSを訪れます。
その昔、牛の背に掛けるリネンとして作られたバスクリネン。厚手でしっかりと織り込まれた風合いは、長年人々の暮らしに根付き、愛された理由が良くわかります。当時は生成りの生地に赤か青で7本のストライプが入ったものが主流でした。7本のラインはバスクの7つの地方を表していると言われています。
 
DONAPALEUはバスク語でSaint Palais(サン・パレ) 馬の目隠しのようにバスクリネンで目を覆っています
    ようやく発見したONA-TISSの小さな看板に胸が高鳴ります。いざブザーを鳴らすと、ドアの向こうからはなんとも優しい笑顔のオーナーご夫妻。
このアトリエでは高級エジプト綿を使い、糸を紡ぎ、裁断し、縫製にいたるまで手作業で進めています。 職人さんはお二人を入れて全部で9名。昔ながらの伝統製法を守り、バスク地方で織り上げたと表示できるのは、なんとONA-TISSだけなのだそうです。
おじいさんの代からゆずり受けて60年になるアトリエ 質問攻めの私達にもうれしそうに答えてくださるオーナー夫妻
ONA-TISSでは、手織りの風合いに近い低速の織機を使用しています。低速織機の良さは、やわらかくて風合いのある生地を織り上げられるということ。高速織機は動きが早いので目が詰まってしまい、布に表情を与えることは難しいのです。低速織機でゆっくりと織られた布は、使いこんで洗ったときにその良さがわかります。模様の浮かび方が全然違うのです。
キャトル・セゾンのオリジナルのケットにも同様に日本の低速織機工場で織られたものがあります。
   
紡いだ糸を設定します 生地の縦糸を巻き取ります
   
カードの穴を読み込んで織柄を作ります 縦糸を機械に設定します ゆっくりと左右に移動して横糸を入れて行きます
   
織あがったリネンは広げて、裁断、縫製を行います 最後に一枚ずつていねいに検品 この表示ができるのはONA-TISSだけ!
   
カラーチャートのようにきれいな七色の糸 左の写真の仕上がりはこんなに贅沢 キャトル・セゾンで販売予定のカーテンです
お昼ごはんの時間をすっかり忘れるほど取材に夢中になった私たちは、ご夫妻に教えて頂いて、バスク料理が頂けるレストラン“Le Trinquet”へ。こちらのテーブルリネンはOna-tissの製品を使用しています。
オーダーした「ピペラド」はピーマンや玉ねぎ、バスク特産のトウガラシなどのトマト煮と卵をまぜた名物料理。本場エスペレット村まで待てずに食しました。よりいっそうエスペレットへの期待が高まります。
   
バスクの中ではモダンな印象のテーブル ピぺラドもスクランブルエッグのようなものからこんな盛り付けまでさまざま
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