キャトル・セゾンとは長いお付き合いのIsabelle Bouteillet(イザベル・ブテイエ)さん。
COBALTというアーティスト名で活動をしています。

キャトル・セゾンのショップで、コラージュ作品をご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。
今回は20周年ということで、あらためてCOBALTをご紹介しようとイザベルさんに会いにアトリエへうかがいました。

アトリエは、ヴェルサイユを少し過ぎたパリ郊外のサンジェルマン・アン・レイという街にあります。
歴代フランス国王の居城や、作曲家ドビュッシーの生まれたところでもあります。
写真は駅を出たところ。スタッフもご本人に会うのは初めて。
どんな方なのでしょう。ドキドキ・・・
駅周辺には、パリまで出る必要のないくらいたくさんのブティックが並びます。
パリと違うのは、高級住宅街の落ち着いた雰囲気があちこちに漂っていること。
道行く人の中にも、優雅な装いのマダムが多い印象。
草花の色が濃く生き生きとしている。
フランスは本当に花屋が多いと感じます。
それだけ、花が身近なものなのだろうと想像し、そのゆとりに憧れます。
 
アトリエに到着。
入り口横のきれいな色に塗られたドアが気に入ってパチリ。
 
スタッフも初めてお会いするイザベルさん。
まず、彼女の美しさと、漂う気品にびっくり。
さらりと巻いた柔らかなスカーフやアクセサリーのバランス、カチューシャのようにちょこんとのせたサングラス。完璧な着こなしは女優さんのよう。
インタビューできるでしょうか。緊張します・・・
 
 
アトリエ兼住居のご自宅。
コバルト作品であふれた2階のサロンでお茶をご用意してくださいました。

イザベルさんおすすめのパティスリーのお菓子たち。
   
おみやげを開けては、隅々まで見て、いちいちとても喜んでくださる。
(フランスでは、ちょっとしたギフトを贈っても、一大イベントのような反応が返ってきます。贈った側もとてもうれしい。)
キャトル・セゾンついても、興味を持って熱心に質問してくださいました。
 
 
サロン脇のテラス。
「天気がよかったらここでお茶をお出ししたかったのだけど・・・」とイザベルさん。
  いよいよアトリエを拝見です。
味のある木の階段をのぼると・・・
     
    3階の屋根裏のようなスペースをアトリエにしています。
棚にも壁にも足元にもたくさんの作品や素材。
個人的にとても惹かれたのが、様々な色の石を収めた大きなコレクションケース。
   
   
  絵の具のたくさんついた作業着も、無造作に立てられたペンや筆でさえ絵になります。
白い柱にはパートナーや娘さんの写真。
 
オブジェ作品もあちこちに。
コラージュアート以外の作品は初めて見ました。

インタビューから

バイヤーからアトリエを訪問したいとの申し出があったのは初めてで、最初は正直おどろきました。なぜ、こんな小さなアトリエに?って。
まして、日本からはるばる来てくれるのだから、それはもう家中きれいにしましたよ(笑)。

絵を習い始めたのは9歳のときでした。
毎日毎日描いていましたね。
大学生のころは近代文学を専攻していたのですが、アルバイトとして画廊で働く機会に恵まれ、それが縁で画廊の責任者を任せてもらえることになりました。
18年間のギャラリーの仕事では、バイヤーをしていたこともあり、様々なアーティストとの出会いのおかげで、アートの分野で仕事をしていくための、あらゆることを学ぶことができました。
ここでの仕事を経て、今のCOBALTがあります。
ブルーの色を名前につけたかったので、響きの美しいコバルトを選びました。

インスピレーションはあらゆるところに転がっています。
いつもいつも、考えるという作業を怠らないようにしています。
絵のことでアイデアが浮かんだらとつぜん、アトリエに入り制作を始めることもあります。

インドやモロッコ、ブラジル、インドネシアなど、世界を旅しました。
そこでは“色”について考えることが多く、とても勉強になりました。

作品は主に、モノトーンの世界とカラーの世界に分けられます。
疲労を感じたとき、落ち込んだ気分のときには白黒のものが生まれ、パワーがあり、生き生きとして、元気なときにはカラーのものが生まれます。
この2つのディレクションは過去の記憶や経験によって生み出されたものなのでしょう。
2つを合わせた作品をつくることも考えましたが、それはできませんでした。
モノトーンの作品をつくるときには、色が一切浮かばないのです。
しかし、つくるものに対して、白黒の世界を暗いものとはとらえてはいません。
日本のデザイナーでいうと、ヨウジ・ヤマモトのようなシンプルさを好みます。
白黒は“静”であり、カラーは“生”なのです。

私の作品を求めにくる各国のバイヤーを見ると、好みの傾向がおもしろいようにはっきりと分かれます。
例えばイタリアはカラフルなもの、北欧はモノトーン、日本はグラフィックなもの・・・というように。

私は、作品を通して、世界中の様々な国籍を持つ方々とすばらしい出会いがあることを願っています。
作品は、自分の代わりに世界に旅立つ大使の役目をしているのです。
そのおかげで、まだ私にとって未知である遠い国から、こうして私のアトリエまでわざわざ来てくださるなんて、すばらしいことだと思いませんか?
日本のようなまったくの異文化で、自分の作品が融合するということ、また、日本の方々が自分の作品をキャトル・セゾンから家に持ち帰り、リビングに飾ることを想像すると、不思議な感じがするのと同時にとてもうれしく思います。
キャトル・セゾンも大使ということになりますね。

 

今日の目的のひとつ、キャトル・セゾンのアニバーサリー商品のための作品選び。数多い作品集の中から、あらかじめキャトルをイメージして
いくつか用意してくれていました。


光がたくさん射し込むキッチンとリビング。
どこを切り取っても絵になる、イザベルさんのご自宅。
こんな家に住んでみたい・・・
お話をされるイザベルさんは、とてもエレガントで優しい印象を受けました。
COBALTを深く知るきっかけとなったこの訪問を心から喜んでくださり、また私たちもそれらをお客様へお伝えできることをうれしく思いました。
キャトル・セゾンの20周年アニバーサリー限定商品にはCOBALTのコラージュ作品も予定していますので、お楽しみに!
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